今から何十年も昔、大トメさん宅のご近所に母子家庭が住んでいたそうな。 

お子さんである娘さんとその弟さんは働く母親を支えるため、

小さい頃から家事やちょっとした仕事(新聞配達など)をしていたらしい。 
母親は働いているせいか殆ど家にいない。 

不憫に思った大トメさんはよく食事をこしらえて持たせてあげたり、

お古ではあるけどお洋服やおもちゃなどをあげてたんだと。 
それもあってお子さんたちは大トメさんと深い繋がりがあった。 

それから数年後のある日。

高校生になった娘さんが目を真っ赤にして訪ねてきたかと思うと 

「お願いします。絶対に返しますから、お金を貸して下さい」

と土下座してきたらしい。 
その後ろには同じく目を真っ赤にして泣いている中学生の弟さんが、
これまた崩れ落ちるように土下座していた。 

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